自分の命式には水がないとか、官星にあたる五行がないから結婚できない?なんてことを考えて思い悩んじゃうこともあろうかと思います。
よくよく見るとないと思ってた五行の要素はちゃんと備わってたりすることもよくあることですが、ホントにないねぇという命式もあります。それは特別珍しいことではありません。
さりとて四柱推命の本を見ていると女性にとって夫は官星、子どもは食傷で見る と当たり前に書かれてますから不安になることもあるでしょう。
命式内に特定の五行がない!という命式の判断方法についてです。
女性は官星、男性は財星がないと結婚できない?
四柱推命の命式を立ててみて一番ショックを受けやすいのがこのケースかなぁと思います。
まず答えから言っちゃいますが、官星・財星がなくても結婚はできます。
四柱推命は出生の年月日時を使って4つの干支をたてるので『四柱』と名がつくのですが、実際の判断には10年ごとの大運と毎年の歳運をあわせて使います。
生まれた時の四柱にないものがあっても、大運・歳運に足りないものが巡ってくればそこでその五行を経験します。
なので、四柱八文字に足りないものがあったとしても一生足りないままなんてことはありません。
五行要素に欠けがあるとどうなるのか
本当に足りない?
時々「私の命式には〇〇がありません」という質問を見かけますし私のところにも寄せられるのですが、よくよく命式を見ると足りないと思っていた五行要素はちゃんと蔵干の中にあったりします。
【例】一見水と火がない命式(女命)
辛(陰金)丑(陰土)
辛(陰金)丑(陰土)
乙(陰木)卯(陰木)
戊(陽木)寅(陽木)
この命式は地支蔵干を一つだけ出す方法で出すと時支蔵干に丙が出ることもあるのですが、大方の流派では印綬・偏印が出てきません。
しかし年月の支の丑は蔵干に癸(水)、辛(金)、己(土)を持っています。私は、丑という支は土と言ってもぬかるみみたいなもんだと思っているので、この命式には水の要素はしっかりあると判断します。
同様に命式の表には出にくくても時支に火の要素があるとみます。
地支蔵干にもない五行がある命式
【例】水がない命式(男命)
己(陰土)巳(陰火)
己(陰土)巳(陰火)
乙(陰木)未(陰土)
乙(陰木)酉(陰金)
地支の蔵干にも壬・癸がない乾いた命式です。五行を六親(身内)に当てはめると、この命式は母親と縁が薄いってことになります。
この命式の持ち主は両親の離婚によって小学6年のときに母親と別れて暮らすことになりました。一般的な家庭であれば小学生のうちに母親と離れて暮らすのは早いかも知れませんね。
ただ、この人と母親は一緒に暮らさなかっただけでとても仲が良く、彼いわく「おれマザコンよ?悪い?」だそうな(笑)
もっともこの人と母親の関係は親子というより友達に近く、彼自身は母親らしい母親だとは思ってないようです。
読み方の実際
足りない五行があるとき、それがその命式にとって喜であるか忌であるかを考えなくてはなりません。
四柱推命は五気のバランスをみるものです。
上記の命式のように身弱で水の印が必要なのに命式にないというような場合、世間一般的な母と子の関係を持てないかもしれませんがわが身を生扶してくれる存在を暗に求める気持ちが強くなります。
例えば日主が庚で身旺の女性の命式に火がなく天干に水がある場合、喜は火ですが命式にないので水に漏らす方向に働いておしゃべりになります。
天干に水もない場合は火に剋してもらって弱まりたいので異性を求めるか多少ハードでもやりがいのある仕事を求める気持ちが強くなります。
命式に足りない五行があると、人間関係などは表面上はあってもなくても大きな違いはないのですが、性格にはちょっとクセが出てくることがあります。
水がない命式の人はどこかドライであっさりしていますし、身旺で抑えるものがない命式の人はわがままな面が顔を出してしまうことがあります。
巡る運との兼ね合い
命式にどれかの五行がなくても大運や歳運が巡ることでその五行を経験することになります。
財にあたるものがない命式の持ち主は、財が巡ると予期せず儲かったりしますが、もともとの命式に財がないため財の使い方があまり上手ではなかったりします。
結婚願望が強い女性の命式に官星がない場合、官が巡れば結婚期到来と伝統的には判断しますが出会う人が理想の旦那さんかどうかはそれぞれの命式の構成によるようです。
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